MADE IN TEXAS テキサス製 2018 12 2

 アメリカ政治の本で、
私の印象に残った本は、以下の本です。

MADE IN TEXAS by Michael Lind
「アメリカの内戦」 マイケル・リンド著 アスコム

 まず、最近の歴代の大統領を列挙しましょう。
第40代 ロナルド・レーガン
第41代 ジョージ・H・W・ブッシュ
第42代 ビル・クリントン
第43代 ジョージ・W・ブッシュ
第44代 バラク・オバマ
第45代 ドナルド・トランプ

 ここで書くのは、
ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の息子である、
ジョージ・W・ブッシュ大統領のことです。
 ジョージ・W・ブッシュ氏は、
2001年に大統領に就任すると、「ABC政策」を推進しました。
つまり、「Anythig but Clinton」(クリントン以外ならば何でも)という政策です。
(これは、クリントン政権が、
親中政権に近いものだったことに対する反発があったかと思います)
 それどころか、従来のワシントン政治を大きく変えて、
「テキサス流」にしてしまったと言われました。
 テキサス州は、アメリカの縮図と言われます。
まるで西部劇のような伝統を重視する地域から、
工業的なハイテク地域まであります。
 一方で、独立性の高い地域です。
「ローンスター」(Lone Star State)と言われる州旗のほうが、
国旗よりも大事であると主張する人が存在します。
 このように書くと、
「お上」文化がある日本人にはわかりにくいかもしれません。
 しかし、日本にも「テキサス州」に似ている地域があったのです。
それが、「薩摩」です。
 「薩摩」(鹿児島県)は、独特な文化や言語(方言)を持ち、
当時の江戸幕府から独立的な存在でした。
 薩摩の方言は、同じ日本人が聞いても、意味不明なものです。
これは、よそ者(江戸幕府)が入り込んでも、すぐわかるためです。
 ちなみに、テキサス州にも方言があり、
独特のテキサス英語はわかりにくいと聞いたことがあります。
 このテキサス英語は、テキサス州の伝統的な地域で使われているそうです。
第43代のジョージ・W・ブッシュ大統領は、この地域の出身であると聞いたことがあります。
 さて、オバマ政権は親中政権だったので、
その反動か、トランプ政権は、反中の意向を強くしています。
 もちろん、オバマ政権も、
中国の「AIIB構想」によって、中国の意図に気づき、
あわてて、反中姿勢に変わっています。

共和国 republic 2004 7 9
 かつて存在し、今も実質的に存在する共和国があります。
それが、「テキサス共和国」です。
 おそらく、アメリカの東海岸に住む人たちにとっても、
西海岸に住む人たちにとっても、
「テキサス共和国」は、異質な存在だと思います。
 ここでは、「テキサス共和国」の歴史の一部を見てみましょう。
おそらく、「テキサス共和国」の人たちは、怒るかもしれませんが、
ここでいう歴史とは、あえて、弱者から見た歴史です。
 そもそも、歴史というものは、いつも正しいとは限りません。
なぜならば、歴史とは、勝者が書くものであり、
敗者には、歴史を書く権利がありません。
しかし、ここでは、あえて、敗者から見た歴史を書きます。
 これは、ルイジアナが、やっと、アメリカの領土になった頃の話です。
その当時のアメリカ人は、メキシコとの国境を無視して、
次々と、テキサスに入植していったのです。
 歴史には、国が発展する時は、必ず領土も発展するという法則があります。
ですから、テキサスに入植したことも、歴史法則から見れば、当然だったでしょう。
 しかし、メキシコから見れば、
アメリカ人が、勝手に入植してきたので、当然、怒るでしょう。
こうした入植者を排除しようと考えるわけです。
 これは、当然、メキシコとの戦争になりました。
多くの人は、有名な「アラモ砦の戦い」として記憶にあるでしょう。
 この戦争で、アメリカ人は、多くの犠牲者を出しながらも、
テキサスの独立と、アメリカへの合併を勝ち取りました。
 この当時は、「国が発展する時は、必ず領土も発展する」という法則を、
「マニフェスト・ディスティニー」という思想が、理論的に説明していたのです。
 この思想は、アメリカの領土は、神から与えられたもので、
未開発の地域は、アメリカによって併合される運命であるという考え方です。
 しかし、このような思想は、アメリカの発展によって、解消されたはずです。
つまり、アメリカが、地域国家から国際国家になっていく過程で解消されたと思っています。


































































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